【必見】量子コンピュータ四天王を比較!IONQ・Rigetti・D-Wave Quantum・Quantum Computingを技術や業績で比較! 

皆さま、こんにちは。未来のテクノロジーとして大きな期待が寄せられている「量子コンピュータ」ですが、その開発競争は日々激しさを増しています。今回は、特に市場で注目を集める上場企業、IONQ(IONQ)、Rigetti Computing(RGTI)、D-Wave Quantum(QUBT)、そしてQuantum Computing Inc. (QBTS)の4社、いわゆる「四天王」について、それぞれの技術的なアプローチと最新の業績を比較し、今後の可能性を深掘りしていきたいと思います。

1. 量子コンピュータを巡る「四天王」の技術比較

量子コンピュータの開発アプローチは多岐にわたりますが、この四天王はそれぞれ異なる技術的強みを持っています。大きく分けると、より汎用的な計算を目指す「ゲート型」と、特定の最適化問題に特化した「量子アニーリング型」、そしてユニークな「量子フォトニクス型」に分類できます。

D-Wave Quantum(ディーウェーブ・クオンタム):量子アニーリング型のパイオニア

D-Waveは、特定の難しい最適化問題を解くことに特化した「量子アニーリング型」のパイオニアです。この方式は、膨大な組合せの中から最適な解を導き出す「組合せ最適化」や、特定の機械学習分野において非常に強力な能力を発揮します。既に一部の企業で実務的な課題に利用されるなど、早期の商用導入実績がある点が大きな強みといえますが、ゲート型に比べると計算の汎用性という点では限定的です。

IONQ(イオンキュー)とRigetti Computing(リゲッティ・コンピューティング):ゲート型を牽引

これに対し、IONQとRigettiは、汎用的な量子ゲート方式、いわゆる「ゲート型」量子コンピュータの開発に注力しています。

  • IONQは、原子をレーザーで捕捉し、量子ビットとして利用する「トラップドイオン方式」を採用しています。非常に高いコヒーレンス(量子状態の持続性)が特徴で、技術的なマイルストーンを着実に達成し、業界をリードする存在感を放っています。
  • Rigetti Computingは、極低温の環境下で動作する「超伝導回路方式」を採用しています。同社は、量子ビット数のスケールアップ計画を具体的に示しており、今後84量子ビットの「Ankaa-3」システム、そしてさらに大規模な336量子ビットの「Lyra」システムの開発・導入を目指しています。

Quantum Computing Inc. (QUBT):量子光学・ナノフォトニクス技術

QUBTは、上記3社とは異なるアプローチである「量子光学およびナノフォトニクス技術」を基盤としています。集積フォトニクスや非線形量子光学を利用し、量子コンピューティングの他にも、リザーバコンピューティング、リモートセンシング、さらにはサイバーセキュリティといった幅広いアプリケーション向けのマシンを開発・提供しています。

QUBTのシステム開発における重要な特徴は、他の量子システムが極低温などの特殊な環境を必要とするのに対し、室温で低消費電力で動作し、手頃な価格で提供できる点にあります。同社は特にフォトニックチップ統合に注力しており、この独自技術は、量子技術のより身近な利用や、量子セキュリティの分野での画期的なソリューションへと繋がっています。

また、QUBTは自社の技術だけでなく、「Qatalyst」というソフトウェアを通じて、D-Wave、Rigetti、IonQなどの他社の量子処理ユニット(QPU)へのアクセスも提供し、量子エコシステム全体のハブとなることも目指しています。


2. 最新の業績と市場の期待度の比較

量子コンピュータ市場はまだ黎明期にあり、ここに挙げた4社は全て、将来への大規模な先行投資のため、収益を上げながらも純損失を計上している状況です。しかし、その中でも各社の成長への勢いは顕著です。

IONQ(イオンキュー):受注額が好調

IONQは、四天王の中でも特に力強い財務的な成長を見せています。例えば、2023年第2四半期には収益が前年同期比111パーセント増の550万ドルを達成し、新規受注額も2,800万ドルと記録的な数字を叩き出しました。同社は2024年通年で、売上高3,700万ドルから4,100万ドル、予約7,000万ドルから9,000万ドルという高い成長予測を掲げており、市場からの期待も非常に高く、株価は過去の売上高比で242倍以上という高い評価で取引されています。

Rigetti Computing(リゲッティ・コンピューティング):高量子ビット化を計画

Rigettiは、2023年第2四半期に330万ドルの収益を上げ、国立研究所などへのシステム販売実績を積み重ねています。2023年度の総収入は1,200万ドルで、純損失は7,510万ドルでした。技術ロードマップが具体的であることから、市場では同社の株価が過去1年で40倍以上急騰するなど、高い期待感が見られます。

D-Wave Quantum(Dウェーブ・クオンタム):実用性の先行

D-Waveは、2023年第4四半期の売上高が290万ドル、純損失は1,600万ドルでした。同社の強みは、アニーリングシステムが既に現実世界の問題に対処しているという、実証済みの実用性です。特定の最適化分野での具体的なソリューション提供を強みとし、ビジネスの拡大を図っています。

Quantum Computing Inc. (QUBT):株価のボラティリティが高い

QUBTは売上規模が他の3社に比べてまだ小さく、2023年第4四半期の業績では収入が減少し、損失が拡大したことが報告されています。一方で、「量子+AI」といったテーマ性から市場の注目を集めており、株価が一時的に大きく急騰するなど、高いボラティリティを持つ銘柄としても知られています。現在はまだビジネスの初期段階にあるため、今後の決算で売上高がどこまで伸び、損失がどれだけ縮小するかが市場の焦点となっています。


3. まとめ:量子コンピューティングへの投資戦略

量子コンピュータ市場は、各社が独自の技術で世界を変えようと奮闘しており、まさに今、大きなブレイクスルーが期待される局面です。

この四天王への投資は、未来への大きな可能性を秘めている一方で、全ての企業が赤字経営であるため、大きなリスクも伴います。特に一部の銘柄では株価が極端な高騰を見せており、そのバリュエーションは技術革新と商業化のスピードによって大きく左右されるでしょう。

投資家としては、D-Waveの「実用性」、IONQ/Rigettiの「汎用ゲート型技術」、そしてQUBTの「室温動作とフォトニクス技術」というそれぞれの強みを理解し、技術の進歩と商業化への道筋を冷静に見極めることが、未来の成功を掴む鍵となるといえます。


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